どう!?
賃料113,000円礼金1ヶ月敷金1ヶ月
一人でも二人でもお得(*’▽’)
どう!?
賃料113,000円礼金1ヶ月敷金1ヶ月
一人でも二人でもお得(*’▽’)
ねぇ、そろそろ更新か解約の時期だって。
もう二年が経つんだね。いろんな思い出があるなぁ…
この機会にさ、改めてお部屋見て回ろうよ。ここに住み始める時みたいに!
綺麗なお部屋で見た瞬間「あ、いいな」って思ったよね。
広さもあって二人で住むには十分だったもんね。
やっぱり更新!ってまぁ焦らずに、ぐるっと一周しよ。
ウォシュレットと独立洗面台は絶対なきゃだめだ!って言い合ったよね。
おかげで私は毎朝メイクが楽しかったなぁ。
お腹の弱い君は毎朝ウォシュレットに助けられてたね。そんなことない?
そういえば、ロフトのある家がいいんだ!って君は譲らなかったよねぇ。
ううん、私も良かったなって思ってるよ。だってすっごくいいお部屋だし。
ちなみに、私が欲しがったものも覚えてる?
そう、天窓。光は天からの授かりものだからね。
ずっとそれが欲しかったんだ。
…いいお部屋だしやっぱり更新しようかって?
うん、そのことなんだけどね。実は、引っ越ししなきゃいけないんだ。
このお部屋、二人で住むには十分だったよね。
でも私にも…ううん、私達にも、天からの授かりものがあったんだよ。
だからさ。
ねぇ、次はどこに住もうか。今度は三人だよ。
賃料12.4万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
著 思い出の案内人
僕ね、夢があるんです。
薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて、って歌があるんだけどね。
この優雅なワンシーンを自分の家で実現したいんですよ。
そんな家、ありませんかね?
天井が高い、それになんだか明るい空間だね。
お部屋自体も使い勝手よさそうだし…
尾山台駅から徒歩1分でこんな秘境があるとはなぁ…
ガスも2口あるしシンクも大きいし、なによりキッチン横のバルコニー…
天気がいい日は気持ちがいいだろうなぁ!
なんだか料理しながらつまみ食いしちゃいそうだよ。
水回りも明るいね。特にこの窓はポイントだ。
太陽の光も自然の風も、作り物では補えないからね。
ロフトスペースも広いなぁ。約7帖かい?
屋根裏部屋っていつまでたっても憧れの象徴だよね。
家に秘密基地を作りたかったあの頃の感覚を思い出したよ。
下に戻ると…
案内人さん、これだよ、僕が言ってたのは!このテラス!
イスとテーブルを置いてそこに腰かけて、風と太陽を感じるんだ。
薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて…
賃料10.4万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
著 思い出の案内人
案内人さん、今日は最後の日に立ち会ってもらってありがとうございます。
最近急に冷え込みましたよね…さっむ…
それになんだか甘い香りがする…金木犀?
家も心も衣替えの季節ですかね。
クローゼットってドキドキと思い出の宝庫ですよね…
この家のは大きいから、たくさんとっておいちゃうんだよなぁ。
思い出って家にも残るんですね。
あとあんな日当たり良いと木漏れ日の中に忘れ物した気分になりますね。
ウォシュレットに独立洗面台に広いバスルームに…
水回りがキレイでほんとにうれしかったです。
…ん?なんですか?水に流しちゃえば、って?
上手いこと言いますね!…ありがとうございます。
この場所が本当に落ち着けたんですよね…
お部屋を見下ろす景色っていいですよね。私好きです。
でも、この家を出るときは上を向かなきゃですからね。
さ、そろそろ行きましょうか!
空気が澄んでで気持ちのいい空ですね。
空の青色が光の積み重ねであるように、未来も毎日の積み重ねで…
その毎日を素敵な家で過ごせたから、きっと私の未来は幸せだな!
賃料11.8万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
著 思い出の案内人
なんだか僕ずっと眠くてさあ。
気づいたら何十時間と経っててなんだか人生損してる気がするんだよねぇ。
寝ずに生きたいなぁ。人生幸せになりたいなぁ。
案内人さん、どうにかしてくれませんか?
案内人さんらしい切り口だなぁ。家で人を幸せにする、と…
よし、受けて立とうじゃないか!負けないぞ!誘惑されないぞ!
……このキッチンピッカピカだなぁ…
シンクも広いしコンロも3口だしとってもいいね…
…そう、僕料理できないんだけどね…
でもこのオートロックにインターホンは安心して眠れるよ。
…寝ずに生きたいんだった…
もうこんなお風呂は寝させに来てるじゃん…確実に寝るじゃん…
でもみなさんお風呂でうとうとするのは気を付けて。
ちなみに僕は鼻歌歌ってるパターンです。意外かい?
ポカポカした日差しで気持ちイイねぇ、なんだかうとうとしてきたよ…
あぁダメだ寝ずに生きたいと言ったばかりなのに、こっちにも負けそうだ…
家も家の外からも優しい誘惑が…
…これが幸せなのかなぁ…
…あれ?案内人さん?僕一人になった?ん?そういえばここどこ?
…もしかして、また眠っちゃって夢見てたのかなぁ。
でも、なんだか、すっごく、
根津に行きたいなぁ。
賃料12.9万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
著 思い出の案内人
あなたが自由が丘の案内人か!この世界を冒険するのは初めてでね。
いやーそれにしても久々にちゃんと会話が成り立って嬉しいよ。
どの村に行ってもみんな同じことしか喋らない世界だったからさ。
僕は勇者。名前は「ああああ」。よろしく!
こっちの世界の宿はこんなにもキレイなのかい!?
一泊100、いや200ゴールドはするか…ん?円?しかも月ごと?
よく知らないけど敵を倒せば稼げるだろ?世界を守って稼げる良い仕事さ!
えっこの世界にモンスターはいないのかい…転職しなきゃなぁ…
この大きなクローゼット!(ガチャ!)
あぁ、ごめんよ…勝手に物色するのが職業病でさ…
だから最近勇者も風当たりが強いんだ…世知辛いよな…
まだこっちの世界じゃLV1だってのに…
台所か!広いじゃないか!ここで料理すると…
豚肉のやくそう炒め、やくそうの煮込み、魚に季節のやくそうを添えて…
もう今からお腹が空いてたまらないよ!
そしてこのお風呂で毎日の冒険の疲れを癒すわけだ…
なんだか新しい生活もこの部屋とならうまく行きそうだな!
大きなロフト?とやらもあるし、空は青いし…
良い部屋を紹介してくれてありがとう、案内人!
あともう一つ案内してほしいものがあるんだけど…
勇者の次の職業、紹介してくれないか?
賃料13.4万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
著 思い出の案内人
「夢って見るものでしょ?」
「いや、夢は叶えるものだと僕は思うよ」
「やっぱ合わないんだよなー。荷物持ってくれてありがとう、鍵開けるね」
「うん。ありがとう」
「それにしても今日もお部屋は明るいね、僕頑張っちゃおっかな」
「それにしても今日も世界は疲れるね、私寝っ転がっちゃおっかな」
「お昼からダメだよ。ほら、僕料理するから食器準備して」
「はーい」
「料理長、今日は御馳走がいいです」
「キッチン広いんだから少し手伝って。カウンターに頬杖付かないで」
「私は食べる担当なのであります。ひっく」
「冷蔵庫冷蔵庫…あっなんか缶ビール減ってる」
「一人でお風呂入れるの?」
「大丈夫だよ。おっと」
「!!」
「嘘だよー」
「……」
「えっごめんそんな本気にしないで、ごめんね、元気出して」
「ところでさっきの話の続きだけど…君の夢は何ですか?」
「んー…お嫁さんになって幸せになること、って言ったら?」
「その夢を叶えるのが僕の夢、って言ったら?」
「…二人とも間違ってたね。夢って夢じゃなくなるものなんだね」
賃料11.4万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
著 思い出の案内人
ほんと背高いよね。身長何センチだっけ?2m?3m?
冗談冗談。でも、きっと私なんかよりずっと空が近くに見えてるでしょ?
私もそんな風に世界を見てみたいし、いつか君に見上げられてみたいなぁ。
とにかく、2人で住むなら天井の高いとこにしなきゃねー…
スニーカー好きとしても安心なシューズボックスの容量でしょ?
それに見て!玄関の高窓!すごくない!?
…君にとっては高くなくても、私にとっては高窓なの!
ほら、大きな君にも広いお部屋だよ!見よ見よ!
ガス2口のシステムキッチンもあるし、腕によりをかけるぞー!
それに大きな窓があって明るい!これ、すごく大切だよねぇ…
そうだ、お風呂とかお手洗いも見に行こ!こっちかな?
え、洗面スペースにもバスルームにも、トイレにも窓がある!
すごいスリーマンセルだね…え?意味違う?じゃあ3種の神器?
図体でかいわりにほんと細かいんだから…あんまり気にしない気にしない。
さ、次はロフトだよ!
背の高い君にはあげない、小さな私の特等席ね!
…それに、私このお部屋で今、夢が叶ったんだ。
何がって?
初めて君が、私を見上げたね。
賃料11.2万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
著 思い出の案内人