私の趣味は読書だ。また、私の趣味は日向ぼっこだ。
内気と陽気。インドアとアウトドア。リストとショパン。月とすっぽん(?)
そんなワガママを叶えてくれる場所がある。
それがここ、私が住むことにした部屋だ。
住み始めてもう二週間は経とうか、日課である手記がとまらない。
だってこの日当たりだもの。だってこの楽しい空間だもの。みつを。
と、日記で遊んでしまうくらいに、私は、ウキウキしている。
朝起きる。伸びをする。指先に吹き抜けからの光が注ぐ。
不意に父の腕にぶら下がって遊んだ記憶を思い出す。
幼き日に見たあのたくましい腕よりも、この天井はもっともっと高い。
まさかこの歳になって幼子の様に天に手を伸ばすことがあろうとは…
キッチンも広くまな板も置ければ上京の朝母がくれた料理ノートも開ける。
ガスも2口あり引っ越して最初の家では出来なかったナポリタンが作れる。
母のナポリタンは茹でた後絡めるまでのスピードが命なのだ。
この便利なキッチンならば東京でも母の味が、故郷の味が堪能できる。
自分の事を東京に慣れきった人間だとは思わない。
訛りも抜けないしクシュンと可愛いくしゃみも出来ないし赤福は恋しいし。
それでも少し変わったことと言えば…朝シャン。
そう、朝のシャワー。それをするようになった。だって皆髪綺麗だから…
そこで感動したのが「浴室暖房」だった。
ボタンを一つ押しておけば入る前から温かい。
「え、優しい。都会の人もそういうところあるんだ」
これが浴室乾燥と今気になる彼に放った第一声であり、体が火照る原因だ。
長々と書いてきてしまったけれど、つまりこの家は…
こんなワガママで無知な私を受け入れ、少しずつ変えてくれたのだ。
日々を彩るのも心を躍らせるのも誰かに恋をするのも。
全てはこの部屋から始まったのだ。
この太陽だってそう。私にとってはずっと、窓から差し込むものだった。
それが少しずつ素肌に触れるものになり、メイクを崩すものになり…
浴室乾燥機みたいに温かい彼と浴びるものになった。
私の趣味は読書だ。また、私の趣味は日向ぼっこだ。
また、私の趣味は、あなたの隣にいることだ。
内気と陽気。インドアとアウトドア。リストとショパン。月とすっぽん。
そんなワガママを叶えてくれる人がいる。
いつか時が来たら、その優しい人に、この優しい家を紹介したいと思う。
賃料11.7万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
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