台所に立つ母の笑顔、子供用の野球グローブをはめる父の姿。
そこには幸せの風景があった。
大人になった今でもそんな景色にまた出会えるだろうか?
そう思って、この家に住んだんだ。
「おかえり、今日もお疲れ様!」
最近の激務にやられへばっている俺にも優実は明るく接してくれる。
「ただいま、疲れた」
「最近忙しいんだもんね。ほらソファ座って、ゆっくりしてて」
「優実は優しいよなぁ。それに誠実で、ほんとピッタリな名前だよ」
「急にどうしたの、それなら太陽だって明るくって名前ピッタリじゃん」
「今の俺は曇天どころか大雨だよ、今日から大雨ザーザー太郎名乗るね」
「いやいや、部屋も明るいくらい窓から太陽差し込む晴れ太郎じゃん」
「なんだよー受け入れてくれてもいいじゃん―優実のケチー」
「はいはい、そんなケチがIHキッチンで作る最高のふわとろオムライス…」
「食べる、優実好き優しい」
「…太陽って表裏あるんだなー…」
「今度は俺が大好きな優実のカレーが食べたいな」
「わがままだなぁ。食べたらお風呂入ってトイレ入って寝なよ」
「んー?」
「あー目が寝てる、これはだめだ」
「お風呂ありがとーあたたかかった」
「いれたてホカホカだからね。ちゃんとトイレも行った?」
「行ったし、トイレットペーパー変えておいたし」
「え、ありがとう。やっぱ洗面にある収納役立ったなぁ」
「ふぁ~眠い、寝よう」
「上行っておいで、私ちょっと買い物行ってこようかな」
「えー」
「だって私眠くないし、やることあるし、じゃね」
・・・・・・・・・・
・・・・・
「あれ?どれくらい寝てた?
優実…は買い物って言ってたっけ、なんかすることありそうだったな。
起きなきゃな…って、ん?
…カレーのいい匂いがする」
台所に立つ母の笑顔、子供用の野球グローブをはめる父の姿。
そこには幸せの風景があった。
大人になった今でもそんな景色にまた出会えるだろうか?
そう思って、この家に住んだんだ。
賃料10.9万円 敷金1ヶ月 礼金1ヶ月
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